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UAIセミナー「Webアクセシビリティ@名古屋」(1)Webアクセシビリティ概論

小川貴史

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書籍:Webアクセシビリティ

UAI研究会主催による「Webアクセシビリティ@名古屋」に行ってきました。書籍『Webアクセシビリティ』の出版記念に開催されたセミナーです。

お題は下記の4項目+質問コーナーでした。

  1. Webアクセシビリティ概論
  2. アクセシブルなコンテンツ、ナビゲーション、フォーム
  3. WCAG 2.0最新情報
  4. JIS X 8341-3改正の方針
  5. フリートーク(質問コーナー)

セミナー内で発表された資料にリンクを張っていきますので、興味のある方はどうぞ。

Webアクセシビリティ概論

Webアクセシビリティ概論で、印象に残った点を書き出してみます。

「アクセシビリティ(accessibility)」を「a11y」と表記。

セミナー内では「アクセシビリティ(accessibility)」を「a11y」と表記していました。この表記は標準なんでしょうか?

それにならって、今回は「アクセシビリティ」を「a11y」と表記して書いていこうと思いましたが、読み返したらわかりにくかったので辞めましたw。

アクセシビリティへの配慮や対応は、企業の社会的責任(CSR)である。

CSRを掲げているような企業は、Webアクセシビリティにも対応しなければダメだよねという話です。そりゃそうですね。

障害者を製作プロジェクトに加えるとよい。

まったく異論ありませんが、現実問題として障害者を製作プロジェクトに加えるのは難しいです。

難しいならばどうするかというと、自分のおじいちゃんや小さい子供が利用する姿、障害者が利用しているビデオなどを参考にして、想像や予測を出来るようにして取り組むと良いということでした。

その他には、障害者の方が実際に使用して検証してくれるような会社に外注するのも手でしょうね。

文字だけにすればよいという思い込みはダメ。
全盲の視覚障害者だけがアクセシビリティの対象ではない。

アクセシブルなページというと、テキスト中心の軽いページや、音声ブラウザでちゃんと読み上げられるように制作されたページなど、全盲の視覚障害者を対象に考えられがちです。

しかし、アクセシビリティの対象は、全盲の視覚障害者だけでなく、聴覚、身体、発話、認知、脳機能障害など、他の障害者も含まれます。

認知障害者の場合などは、テキスト中心よりも図にした方がアクセシブルなページになります。全盲の視覚障害者だけでなく、他の障害者のアクセシビリティ問題も心にとどめておく必要があるということでした。

Web制作者だけがアクセシビリティに責任があるという思い込みは違う。

実際の利用者や音声ブラウザを提供している開発業者、オーサリングツールを提供している開発業者にも努力してもらう必要がある。

だから、Web制作者は、今後の製品に実装して欲しい具体的な機能を開発業者にフィードバックしていったり、アクセシビリティの大切さを周りに啓蒙していく事が大事ということでした。

長くなったので「アクセシブルなコンテンツ、ナビゲーション、フォーム」は次回にします。

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読者のコメント

MMM
2009年5月 8日 16:09

障害者がプロジェクトに参加していただけるように御社も取り組んでみてください。障害者雇用にもなり良い事だと思います。

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