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データと情報、そして知恵の結果による新しい知識

小川貴史

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神崎正英さん著「ユニバーサルHTML/XHTML」を読み返していたのですが、「データと情報と知識」という興味深い記述を見つけました(8ページ)。元はNathan Shedroff(ネイサン・シェドロフ)という、アメリカの元祖ユーザーエクスペリエンスデザイナーが「理解の外観図」で解説した概念だそうです(違ったらすみません)。

なかなか考えさせられる興味深い内容だったのでもう少し掘り下げようと調べてみたのですが、そこで「ウイズダム・エンジン(PDF:24KB)」という考え方にたどり着きました。

ウイズダム・エンジン:知恵の結果による新しい知識

データと情報の違い

  1. 123456:数値
  2. 素材としての数値:データ
  3. 構造と文脈を与え整理し、組織化されたデータ:情報

データとは「整理されていない情報」です。そして、データを整理して(例えばグラフ化して)意味を持たせることで「情報」になります。

情報をさらに昇華して知恵となし、そして新しい知識とする

  1. 構造と文脈を与え、組織化されたデータ:情報
  2. フローから生み出される体系化された蓄積情報:知識
  3. 内面化され、個別の事象にとどまらない普遍的な知識:知恵
  4. 他人に説明できる形にした知恵:新しい知識
  5. 4の「知識」に戻る

「スイッチを押すと電燈がつく」というのは知識です。そして「部屋を明るくするために、ライターで手元を明るくして、壁にあるスイッチをさがして、見つけたスイッチを押せばよい」という情報を創り出すと知恵になります。

そして、知恵を人に説明できるようになると、知恵が「新しい知識」に変化します。そして、それを知識として人に引き渡せるようになります。

この「知識→知恵→新しい知識→知恵...」というサイクルメカニズムを「ウイズダム・エンジン」と呼ぶようです。

参考書籍が出てました

上記の考え方の入門書が出ていました。最近出版されたようですが、なぜかAmazonでは取り扱いがありませんでした。

上記書籍の詳細版「新プロジェクト管理の方法」は絶版になっているようですが、Webサイトに無料で公開されていました。サイトに飛んだ瞬間、いろんな意味で「うわぁ...これは...」と感じるかもしれませんがw、興味のある方は一度ご覧ください。

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読者のコメント

esaki michihiko
2009年5月 8日 16:34

小生が最近出版した、世界で初めての、知識を知恵にかえる方法の下記の本が、


お役に立つと思います。


ご検討ください。
URL
http://dtcn-wisdom.jp/00001-R3.pdf
近々、英文版も出版する予定です。


江崎通彦 拝


経歴 http://dtcn-wisdom.jp/keireki.pdf

小川貴史 Author Profile Page
2009年5月 8日 16:36

著者さま自らコメントをいただけるとは…、
こんなゴミみたいなBlogにコメントありがとうございます!

書籍のご紹介ありがとうございました。
読ませていただきます。

江崎通彦
2012年9月27日 06:51

DIKW データ、情報、知識、知恵のモデルについて

標記の件について、明解・実用的なモデルを開発しました。下記のURLをご覧ください
http://dtcn-wisdom.jp/J/1-9-DIKW.pdf

参考までに経歴はhttp://dtcn-wisdom.jp/keireki.pdf です

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