> > 「HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋」を1年たって振り返る

「HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋」を1年たって振り返る

小川貴史

このエントリーをはてなブックマークに追加

1年前の話ですが「WEBサイト制作者のためのHCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋」セミナーを受講しました。講師は、多摩美術大学の浅野先生です。

「HCDは儲からないよ」という話を以前、講師の浅野先生からお聞きしたことがあります。また、他のセミナーの講師から「アクセシビリティって儲からない」というのを聞いたこともありました。

私は、HCDやアクセシビリティでもうけようというよりも、それらの知識から得た「Webサイトのクオリティや有用性を高める要素」を抽出し応用できれば、と考えています。

ペルソナに対しても同じです。「中小企業しか相手にできない(してもらえない)、小さな制作会社にペルソナ法なんか必要か?」という意見もあるでしょう。

ペルソナの作法として「自分のなんとなくの意見、思い込みの意見を入れるな。実在する人々についての明確で具体的なデータをもとに作り上げよ」ということをよく聞きます。そうなると、リサーチ会社などを使って情報を集めないかぎりできません。しかし、そんな費用を出してくれるところは中小企業にはありません。ありえません。

ペルソナ1体を作るのに100万とるという会社もあると聞いたことがあります。でも、そういう会社は1流企業が相手で、ウチとは違います。そもそもそこまでお金を取れるノウハウもありません。

では、どうやってペルソナを作るかというと「周りのマーケティングに詳しい人に聞いて、スタッフで相談して、Webでリサーチして、そして予測する」となります。

正確な方法ではないかもしれない、けどそれでも役には立ちます。中小企業相手の小さな制作会社でも、ペルソナは役立つのです。

セミナーを受けてから1年がたちます。このセミナーでペルソナ制作を体験できたことで、以前よりもいっそうユーザーを念頭に置くようになりました。各インタビュー方法やカードソートなども、徐々にはですが活用できるようになってきました。

私にとっては、いろいろなきっかけになった思い出深いセミナーです。今年も「HCDの理解2011」と題して開催されています。2回目までは予定が合わず受講できていませんが、次回の「ユーザー評価」からは参加させてもらおうかなと考えています。

なぜか思い立って一気に書きました。駄文散文失礼しました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

読者のコメント

コメントを投稿

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

(HTMLタグは使用できません)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://www.ibnet.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1029

ホーム > 勉強会&セミナー > 「HCD(人間中心設計)の理解 in 名古屋」を1年たって振り返る

このページの先頭へ