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今どきのSEO「サイト構成と被リンクの健全な比率」

小川貴史

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SEOとして、マークアップやテキストの変更はほとんど効果が無い。コンテンツの量産と比率、被リンクの健全化が重要。

先日「やっぱりサイト集客が大事!Web活用のための『今どきのSEO』セミナー」を受けてきました。

お題は下記。

  1. キーワードとコンテンツから考えるSEOとアナリティクス
  2. コンテンツと被リンクの課題を解決する「比率」と「健全性」の考え方

どちらも興味深かったのですが、第二部の住太陽さんのセミナーをまとめます。

1.SEOとして、マークアップやテキストの変更はほとんど効果が無い

内部SEOというと下記などが頭に浮かびますが、現在はほとんど効果が無いそうです。

  • h1、h2、h3などにキーワードを入れよう
  • キーワードの出現比率を◯◯%にしよう
  • キーワードは<strong>で囲おう

これらを行うことがダメということではありません。h1などにキーワード(そのページのテーマ)を入れることなどは、SEOを考慮しなくても行うことです。SEOの施策と考えているなら思ったほど効果ないよ、ということです。

2.不自然な比率を避け、自然で健全な状態であればSEOはたやすい

ではSEOはどうしたらいいのか、まずはサイトから不自然さを取り除き自然な状態にしていく必要があるそうです。不自然な状態は、たいていの場合、比率が原因で、不自然な比率から自然な比率にすることがSEOの土台になっていくのだそうです。

What's ? 不自然な比率とは?

不自然な比率とは、例えば被リンクの場合、次のような状態です。

  • 被リンクがHOMEにばかり集中
  • 同じアンカーテキストばかり

ここで言う被リンクは外部からの被リンクです。被リンクがHOMEにばかり集まることは不自然ですし、アンカーテキストも文脈によって変わるはずです。これらは明らかに意図的であり、不自然といわれてもしようがないです。

不自然な被リンク比率は、ある一定の閾値を超えるとマイナスの影響が出るそうです。いわゆるペナルティというやつですね。自分たちが意図しない不自然な被リンクもあるでしょうが、SEOを考慮するならば、比率をコントロールする必要があるということでした。

3.もう一つの不自然な比率、サイト構成

サイト内に内容が薄いページの比率が高く、内容が濃いページの比率が低い場合、マイナスの影響を受ける場合があるそうです。

内容が薄いページとは?

  • ほとんど同じ商品のページが大量にある
  • ほとんど同じ実績紹介が大量にある
  • プレースホルダなどが大量にある

上記が内容が「薄いページ」と言われるものになります。では、これら薄いページの比率を下げるにはどうしたらいいか。削除するわけには行かないので、robots.txtや metaのnoindex などを使って、検索エンジンにindexさせなくすることで比率をコントロールしていきます。

では、内容が濃いページとは?

簡単に言うと、あなたが読んでいるこのページです(しょぼい内容だから違うなんて言わないでー)。住さんは「コンテンツ」と呼んでいました。サイトのページ構成を下記と定義した場合、SEOには「コンテンツ」が重要になってくるということでした。

1.インデックス
  • 目次。HOMEやカテゴリページ
  • 情報を一覧で提供し、各ページヘ誘導する
  • 目次そのものに用がある人はいない
2.データ
  • 単なる情報で著作物ではないもの
  • 会社概要、個人情報保護方針、配送方法など
3.セリング
  • 製品情報やサービス案内など
  • 目的は確実なクロージング
  • 検索で訪れることは少ない
4.コンテンツ
  • 教養または娯楽を提供する著作物
  • セリング(売り込み)ではない内容
  • 目的は情報提供を通じた信頼や評判の形成
  • 検索で訪れることが多い

サイト内で「コンテンツ」ページの比率を上げていくことで、サイトは健全化していきます。企業のサイトには1〜3は大抵あります。ですが肝心の「4.コンテンツ」が全くないサイトもあります。「コンテンツ」がない場合、サイトの健全化が進みませんので、そういったサイトは「SEOに向かない」ということになります。

サイトへの検索での流入比率

ではなぜ「コンテンツ」が重要なのか。それはサイトへの検索での流入比率からも分かります。ダントツに多い「インフォメーションクエリ」は「コンテンツ」を探している検索なのです。

サイトへの検索での流入比率 インフォメーションクエリ85%、ナビゲーショナルクエリ10%、トランザクションクエリ5%

1.インフォメーションクエリ
知識や解決策を探す検索。調べ物
2.ナビゲーショナルクエリ
特定のサイトやコンテンツへの移動。「Amazon」と検索してAmazonのサイトに行く、など。
3.トランザクションクエリ
購買やダウンロードなどを意図した検索。商品探し。

サイトへの流入経路

先ほどの「検索での流入」も含め、サイトへの流入経路は下記の4つになります。そして「1.広告」以外は、大抵の場合「コンテンツ」への流入になります。

  1. 広告(リスティング広告など)
  2. リピーター
  3. クチコミ(ソーシャルからの流入)
  4. 検索

「3.クチコミ」というのは「被リンク」になります。先ほど出てきた不自然なリンクではなく、自然発生的で健全なリンクといえます。

まとめ

自然・不自然な比率というのが何を持ってということから、若干オカルトチックかなとも思いましたが、色々な気付きがあり、非常に参考になるセミナーでした。SEOの恩恵を受け、サイトの順位を上げるには下記の流れが必要ということですね。

  1. サイト構成の比率の調整
  2. コンテンツを強化
  3. コンテンツに自然な被リンクを獲得
  4. 集まった被リンクからのサイト全体(ドメイン)の信頼度の強化

ここでいう「信頼度」は、対人間だけでなく、対検索エンジンも含まれます。

今回セミナーを受けて、アイビーネットサイトの改善点がいくつか見えてきました。blogの場所として、同ドメイン内か別ドメイン内かどちらがいいかという議論がたまになされていますが、住太陽さんいわく「本サイトの信頼度をあげたいため、同ドメイン」だそうです。時間を見つけて直していかなければ!

  1. このblogのコンテンツをアイビーネットサイト内に移動。
  2. たくさんある制作実績を整理し、比率をコントロール。

以上、終わり!

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