> > 第1回:なぜ色校正が必要なの?

第1回:なぜ色校正が必要なの?

河原智秋

このエントリーをはてなブックマークに追加

パンフレット印刷や、ポスター印刷を行うときに、色校正と呼ばれる印刷見本を作成する場合があります。色校正の必要性や色校正の種類について2回に分けてお届けします。
第2回:色校正にはどんな種類があるの?なにが違うの?はこちらから


パンフレットやポスターの印刷物は美しい方が良い!

オフセット印刷において「色彩」はデザインと同じくらい大きな影響力を持っています。

  • 人物は、より健康的で美しい肌色に
  • 食べ物は、より一層美味しそうに
  • 風景は、より美しく

もちろん文字の色や、背景色なども見た目に与える影響が大きい要素です。


思い通りに印刷物が仕上がらない!?

デザイン制作時にモニター上ではきれいに見えた色や写真が、出来上がった印刷物では思っていたより色が濁っていた、思ったより暗く仕上がってしまったなんてことはありませんか?

パソコンのモニターで映しだされている色で印刷が出来上がって来ないのはなぜなのでしょうか。


製版会社が行っていること

関連会社である、伊藤美藝社製版所が使用しているモニターは、より印刷物に近い仕上がりに見える再現性の高いもので、かつ正しい色を再現するためにモニターを計測・調整し、時間を掛け維持管理しています。

それでも実際に使用する印刷用紙によって色調は大きく変わってしまうのが現実です。


印刷する用紙によって再現性が異なる

本番の印刷と同じ紙(印刷用の本紙)には、たくさんの種類があります

1.非塗工紙
2.塗工紙
  • キャスト系
  • ダル系
  • アート系
  • マット系

さらに紙の種類によって表面の白さ、インキの沈み具合、表面の質感、厚さ等など、色に影響を与える要素は非常に多く、これらの多岐にわたる要素をモニターだけで再現することはほぼ不可能です。

そのため、思い通りの色調で印刷を仕上げるためには本番の印刷をする前に色校正をし、実際の仕上がりを事前に確認する必要があるのです。

また、実際の印刷もさまざまな要因で色合いが変動しますので、事前に製作した色校正を印刷の見本として活用することで、思い通りの印刷物を製作することができるようになります。

次回は、色校正の種類について説明をします!




このエントリーをはてなブックマークに追加

読者のコメント

コメントを投稿

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

(HTMLタグは使用できません)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://www.ibnet.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1054

ホーム > 印刷・製版 > 第1回:なぜ色校正が必要なの?

このページの先頭へ