書籍「うちの社長はなぜああなのか」
- 2009年3月11日 14:01
- 雑記
他部署の話ですが、以前課長クラスの人の机にこんな本が置いてありました。
結構売れた本らしいのですが「こんな本が上司の机の上に置いてあったら、部下がどんな気持ちになるかわかんないのかなぁ。それに、部下に『こんな本読んでるんだ』と思われるのって、スゴく格好悪いと思うんだけどなぁ。だめだなぁ。」なんてことを思ったことがあります(読んでいないので、でたらめな事言ってるかも知れません)。
こういう本は、家でこっそり読んで欲しいですよね。
書籍「うちの社長はなぜああなのか」
話変わって、先週の日曜日にこんな本を家でこっそり読みましたw。百式さんでのモニター募集で当選した本です。ありがとうございます。
こんなタイトルの本が社員の机の上に置いてあったら、社長はいやでしょうねw。タイトルだけ見るとネガティブな印象をもたれそうですが、中身はとてもポジティブな内容です。
2時間強で読めてしまったので「この前読んだ速読術本の効果か!」なんて思いましたが、そうではなく、この本自体がとても読みやすいからでした。著者の体験を元にストーリー仕立てで書かれており、スラスラと読み進めることができます。
大企業病は組織の病、中小企業病は社長の病
著者は経営コンサルタントの石原明さんです。いろいろな企業をコンサルしていく中で、中小企業が伸び悩む原因(中小企業病)はトップである社長に原因がある場合が多いとわかったそうです。そして、それらの社長はだいたい次の5つのタイプに分類できるとのこと。
- 「他者不信型」社長は愛に目覚めなければならない
- 「振り回され型」社長は格闘家にならなければならない
- 「目先没頭型」社長は仕事を忘れなければならない
- 「振り回し型」社長は部下にマネジメントしてもらわなければならない
- 「リスク回避型」社長はお金を使わなければならない
うまくいっていない中小企業の社長は、ほぼどれかのタイプか、もしくはどれかのタイプに特化していて他のタイプが若干ミックスされている状況なんだそうです。
欠点と長所は表裏一体ですから「他者不信型」でもうまくいっている会社はあります。うまくいっている間は問題ないのです。
しかし「キーパーソンが辞める」といった問題が起こるなど「あれ?最近なんか変だぞ、うちの会社」となったときに、その「なんか変だと感じる原因」を見つけるためのとっかかりとして、5つのタイプに分類して分析を進めていくのです。
社長がどのパターンかわかった次の展開として、その問題をどう解決していくといいか、というように進んでいくのですが、その解決方法が「まずは思考ではなく行動を変えてもらう」という点が面白かったです。
「人の思考を変えるのは至難の業です。だからまず行動してもらいます。行動が変われば自然に思考が変わるからです。」というのは名言ですね。行動を変えて実感が伴ってくれば、思考を変える自分への言い訳にもなりますしね。
自己診断で自分を見つめ直す
最後に自己診断ができるテスト用紙が添付されており「ああ、俺はこのパターンだ」という感じで、自分自身を振り返る事ができます。他人に診断してもらって客観的に見てもらう事もできます。
自分は技術書ばっかりであまりビジネス書というのは読まないのですが、この本はとても興味深く読めました。石原明さんの他の本も読んでみようと思います。
とりあえず「昔やっていた剣道を習い直そうかな?」なんてことを考えています。
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