大学IRとは?企業のIRとは違う広範囲の活動範囲

Writter:Imada (20.10.12)

大学IRのIRは「Institutional Research」を指し、企業のIR「Investor Relations」とはそもそも違います。
大学IRとは、学内に蓄積されている多数のデータを集積、分析し、そこから導き出される結果から、学内での意志決定や改善活動を立案・実行・検証するための支援を行う活動を指します。

大学IRの主な柱

大学IRの主な柱は下記の3点と書かれています。

  1. 教育研究・経営・財務情報など大学の諸活動に関する情報収集・蓄積
  2. 特に学生の学習成果など教育機能についての調査分析
  3. 大学経営の基礎となる情報の分析

では、なぜこの大学IRというものが必要とされているのでしょうか。

1.学修成果の可視化と情報公開

文部科学省から、大学の学修成果の可視化と情報公開を求められています。また、私立大学等にとっては、大学IRは以下の支援事業の対象となるための条件の1つでもあります。

2.大学の現在と課題をデータで確認

大学には数多くのデータが蓄積されています。これらのデータには、いわゆる経営のみではなく、学生の学修成果や教授の研究成果、受験生や卒業生の動向なども含まれています。このデータを活用し、現在の状況を把握することで、現在どのような課題を抱えているのか。どのような施策を実行するべきなのかが見えてきます。

大学IRの活用イメージ

分析項目 目的
成績推移や自己評価アンケート、学生調査の結果を蓄積し、入学年度別で経年比較する。 教育の質、教育カリキュラムの成果を可視化する。
退学者の様々なデータ(入試状況、成績、履修と出席の状況など)を収集して退学者の傾向を分析する。 退学する可能性がある学生を予測し事前にケアする。退学防止のための具体的改善案を決定する。
他大学の公開データと比較する。 自校の強み・弱みを可視化。要因を分析し経営、教育の質改善につなげる。

3.可視化されたデータは、対外的な情報公開に利用

データを可視化することで、より正確に大学の状況を対外的に情報公開することができます。

必要なスキルはデータの集積と解析と仮説を立てるチカラ

大学に数多くのデータが蓄積されているため、適切にデータを処理しなければ、検証や仮説を立てることが不可能になります。また、同様に仮説を立てるチカラも求められます。同じデータを取り扱っていても、原因や改善を「内に求めるか、外に求めるか」で仮説の内容は大きく変わります。データを収集するチカラ以上に仮説を立てるチカラというものも大学IRには大事です。

データを分析することは、大学には必須な業務

このように大学IRとは、大学の運営に不可欠な活動と言えます。一方で、まだまだデータを適切に扱える人材自体が日本には不足しています。これらデータを適切に取り扱えるスキル「データサイエンス」は更に重要度が増すと考えられます。

大学IR担当者においては、大学内のデータの集積を行っていただき、アイビーネットにてBIツールを活用しデータを可視化するサポートを担当することが可能です。
学内利用、Webの情報公開、各種印刷物(ファクトブック、学校案内)を活用した情報公開などのサポートに対応いたします。

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