「自分たちができること」を伝えるよりも、「どんな課題を解決できるのか」に主眼を置いてみる

Writer:Asai (21.04.15)

今回は、Webサイトやパンフレットの制作において、一つの大切な主眼についてお伝えしたいと思います。こちらの内容は弊社がお客様からのお問い合わせに対して大切にしていることの一つでもあります。

これまでは、「できること」を伝えることが主流だった

Webサイトのパンフレットに掲載する内容を考える際、どうしても主眼になりやすいことが「自分達が何を伝えていきたいのか」という点です。

例えば、弊社の場合で言えば「ホームページの制作ができる、パンフレットの制作ができる」と言った内容です。この考え方はこれまでのWebサイトやパンフレット制作において主流の考え方でした。

しかし、今では多くの企業がWebサイトやパンフレットを持ち、情報発信を行うようになったことで、「差別化」が付きにくくなってきました。その結果、検索順位の上昇を目指したり、より多くのユーザーに目に留まる工夫を考えるようになっていると思います。

しかし、この考え方は現在において正しいことと言えるのでしょうか?

ユーザーにとって有益な情報とは?

これまでは、「自分たちがどんなサービスを提供できるのか?」を主流に情報発信を行っていました。しかし、ユーザーのニーズはそれぞれ違います。

改めて「ホームページ制作」で考えてみます。ホームページを依頼したい人のニーズとしては、「費用・納期・機能・コンテンツ制作」など様々なものがあります。しかし、全てのホームページ制作会社が「当社はホームページが作れます!」という情報発信ばかりでは、ユーザーの側からすると「違い」や「本来のニーズを叶えてくれるところ」がわかりにくくなります。そこで、情報発信の工夫が求められるわけです。

例えば、費用に特徴のある企業であれば「格安でのホームページ制作が対応できます」、納期に特徴のある企業であれば「短納期でのホームページ制作が対応できます」、コンテンツ制作であれば「こだわりを伝えるコンテンツを制作します」といった見せ方です。 このような見せ方をすると、最初の「ホームページ制作ができます」よりもユーザーのニーズに沿った制作会社が見えてくるのではないでしょうか?

つまりユーザーにとって有益な情報を適切に提供することが現在のホームページやパンフレットでは求められているわけです。

大切なのは、自分達がどんなユーザーの課題を解決できるのかということ

簡単に言いましたが、このニーズを考えることは非常に難しい作業です。そこで、視点を変えて考えてみることをオススメします。例えば自社のサービスをお客様が利用することで、どんなメリットが生まれるのかを考えることです。この「ユーザー視点」をもった情報発信をすることが現在の情報発信では非常に大切なわけです。ここでも一つ例を出して考えてみます。

「AIと画像認識を活用し、不良品をすぐに検知することができるシステム」があるとします。これまでであれば、「AIと画像認識を活用し、不良品を検知する」という情報発信になると思います。では、ユーザー視点を取り入れてみます。ユーザー視点で大切なことは、どんなメリットを与えられるかということを考えることです。上記のシステムの場合、「作業効率化を実現し、生産率の上昇を実現する」という表現もできるわけです。

つまり、ユーザーにとっては「どんなシステムなのか」よりも「どんなメリットがあるのか」の方が伝わりが良くなるわけです。

少し視点をかけて効果的な情報発信を

このように少し視点を変えるだけで、表現の仕方やユーザーへの伝わり方が変わってきます。Webサイトで成果を求める場合、どうしてもSEOへの意識が働きがちになります。しかし、ユーザー視点に立った情報発信を行うことで、成果が大きく変わるケースもあります。「自分たちがどんな課題を解決できるのか?」この部分を意識した情報発信も成果を上げるためには大切な要素の一つと考えられます。

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