コーダーに求められる「スキル」って何??

Writer:Asai (20.10.29)

今回は、コーダーに求められる「スキル」について考えてみました。ネットで調べるとHTMLやCSS、JSなどの知識やバグへの対処能力などが挙げられています。これらはもちろん必要なスキルだと思いますが、それと同等、もしくはそれ以上に必要なスキル・知識があると思います。それは、「タグの理解・選定」と「シンプルに書くこと」です。今回は、そちらについて書いていきます。

タグの理解・選定

現在のWebサイトでは、HTML5で記述することがほとんどです。HTML5では多数のタグが登場し、コーダーにとって悩ましかったタグの選定に大きな恩恵をもたらしてくれました。例えば、headerタグです。headerタグはそのページのヘッダーであることを示すタグと称されています。以前までのXHTML1.0では、headerタグは存在していなかったため、divタグを利用することが多かったと思います。このように、HTML5では多数のタグが存在しているので、よりタグの意味を理解し、最適なタグを選ぶことがコーダーには求められているのではないでしょうか。

ここで、厄介なのが、

<heaer><h1>ページタイトル</h1></header>
<div><h1>ページタイトル</h1></div>

と書いても同じようにブラウザ上で表示されるということです。表示側だけでは気付かれにくい点だけに、コーダーのタグの理解と選定がより大切になるスキルだと考えています。

シンプルに書くこと

これは、HTMLやJSなど、全てのプログラムに言えることです。冗長に書くのではなく、まとめられるところはまとめること。これは、コーダーのマナーでもあると思っています。例えば、次のJSコードを見てみましょう。

$('h1, h2, h3').css('font-size','20px');
$('h1').css('font-size','20px');
$('h2').css('font-size','20px');
$('h3').css('font-size','20px');

どちらも同じ結果にはなりますが、コーダーとしては、上段が正解です。
何故、上が正解なのかというと、下段の場合は、メンテナンスが面倒になる、ファイルが重くなるという点が挙げられます。フォントサイズを変更する際は、上段であれば1箇所修正でOKですが、下段では3箇所修正が必要です。その分工数が増えるし、ミスが起きる可能性が高くなります。また、ファイルが重くなれば、その分ページ表示速度が遅くなり、ユーザーへの負担が大きくなります。このように、シンプルに書くということは、制作側、リスナー側双方にメリットがあることなのです。

これらのことは、結構同業者は見てるよという話

実は、上記のことは同業の人は見ている箇所です。リニューアルのご相談をいただいた時に、現Webサイトのチェックをするのですが、デザインや原稿だけでなく、ソースコードのチェックもします。そのとき、上記のことが考慮されていないと「あ〜、なるほどね」という感想を持ちます 笑。

タグの理解・選定やシンプルに書くことは、コーダーとしての品質向上にも繋がる大切なスキルです。また、JSやPHPなどのスキルは勉強や経験すれば自ずと身についてくるスキルでもあります。タグをしっかりと考え、シンプルに書こうするということは、コーダー本人が自ら意識しなければ身につかないスキルです。どちらもその言語を理解していないと出来ないスキルでもあるため、これらを意識し、実践してすることこそ良いコーダー、ひいては、求められるスキルと言えるのではないでしょうか。

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