本当のアクセス解析とは?肝は「課題」と「仮説」

Writter:Asai (20.11.02)

多くのWebサイトに利用されているGoogleAnalyticsは、無料で利用できる非常に優秀なアクセス解析です。このツールを上手に利用すれば、現在のWebサイトの課題に対する解決策というものが見えてくるようになります。しかし、Webサイトの課題や仮説が明確になっていなければ、意味の無い分析になってしまいます。今回は分析を行うために何が必要なのかを書いていきたいと思います。

数値を見る前に、まずは「課題」と「仮説」

どうしても分析となると、直ぐにGoogleAnalyticsを開きたくなってしまいます。そうすると、セッション数や直帰率などの「数字」に捕らわれてしまい、数字を記録した解析・分析結果になってしまいます。それでは、意味のある分析とは言えません。意味のある分析を行うためには、まずは、「課題」と「仮説」を検討する必要があります。

課題の抽出:現状のWebサイトを客観的に確認する

まずは、課題の抽出です。例えば、下記の様な内容が課題として挙げられます。

  • 1年前と比較して、Webサイトからのお問い合わせが減少している。
  • Webサイトからの月間売上が連続で減少している。

このように、「Webサイトが関わるリアルな課題」をまずは理解する必要があります。よくアクセス分析を依頼されると、「今月は○○件のアクセスで先回よりも○○%上昇しています。」というような報告をされることがありますが、これは分析というよりも、数字の結果を報告しているだけです。課題がなければ、ただの数値のレポートなのです。

仮説の検討:課題に対して何が原因なのか

課題が見つかったら、次に仮説の検討をします。まだ、GoogleAnalyticsは利用しません。例えば、1年前からWebサイトからのお問い合わせが減少している理由を検討してみましょう。

  • 1年前と比較して、Webサイトへのアクセスが減っているため、お問い合わせが減った。
  • 1年前と比較して、ユーザーの問い合わせへのフローが変化している。
  • 1年前と比較して、お問い合わせに貢献していたページの直帰率、離脱率が上昇している。

少し考えただけでも、色々な要因が考えられます。このように仮説を検討し、その仮説が正しいかどうかを検討することが本当のWebサイトのアクセス解析・分析なのです。
もちろん、Webサイトの中身が原因では無いケースも考えられます。「競合他社が新たなサービスを展開し始めた。」などがその例です。この仮説もアクセス解析で傾向が見られなければ、発見できる一つの結果です。

解析・分析:仮説をもとに原因を検証する

仮説ができたら、実際に分析を行っていきます。
例えば、1年前と比較して、アクセス数が減少しているページが見つかったとします。では、そのページのアクセス数が減少したことが、問い合わせに影響を与えたのでしょうか。それを検証するためには、

  • そのページは、これまでのお問い合わせまでのフローに含まれていたのか
  • そのページから流入したユーザーのお問い合わせはどれくらいのボリュームがあったのか

を調査する必要があります。GoogleAnalyticsではこれらを調査することが可能なため、このような細かい検証も調査することができます。もし、調査した結果、傾向が確認できなければ、お問い合わせ減少の影響とは考えにくく、他の要因を考える必要があります。

アクセス解析・分析は課題を解決するために「何をすべきか」を見つけるために行うもの

このように、アクセス解析は課題があり、そこに仮説を立てて初めて役立つ分析に成り得るのです。いきなり、GoogleAnalytcsを開いて、数字だけ抽出しても、それは役立つデータになり得る可能性は低いと言わざるを得ません。そのため、分析する側も依頼する側も双方で共通認識で課題を共有し、「何のためのアクセス分析」なのかを持つ必要があります。
ただ、セッション数や直帰率を知りたいのであれば、数字の見方を覚えるだけで終わりなんですから。

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