CMSと上手く付き合おう

Writer:Asai (20.12.07)

こんにちは。今回は「CMSについて」書いていきたいと思います。以前「WordPressの本当のメリットとデメリット」という記事を書きましたが、最近のWebサイトでは、CMSを導入することは、ほぼほぼ当たり前になってきました。しかし、中にはCMSを上手く活用できてないケースも多々見られます。そこで、今回は、CMSを上手く活用するヒントを書いていきたいと思います。

大前提として、CMSは運用ツールでは無いということ

まず大前提として、CMSは運用ツールでは無いということです。よく聞く話では、「自社で更新できるようにしたいからCMSを入れたい。」「CMSを入れると技術に明るくなくても更新できるので入れましょう」という話です。この考え方は、そもそもCMSの本来の役割からは大きく外れています。
本来、CMSはブログ運用ツールとして誕生しています。実際にCMSの導入を自ら行ったことがある方はわかると思いますが、導入後の画面はブログになっているのです。

画像を見てもらえると、よりブログのイメージが伝わりやすいと思います。つまり、本来ブログを運用するためのツールを更新がしやすいからといって導入するのは、目的がずれているということが言えるのです。

CMSの本当のメリットとは???

CMSの本当のメリットは、リアルタイムで自社から情報発信をできるという面です。つまりは、ブログやニュース、製品情報などがそれに該当するわけです。ブログやニュースを手動で更新していくと、変更する箇所が多数に広がります。例えば、月別やテーマ別のアーカイブ、トップでの表示、関連記事のリンクなどが該当します。これらを手動でやっていては、コストがかかるし、ミスも起きやすくなります。これらを解消してくれるのがCMSというわけです。

また、製品情報も同様です。同じカテゴリのアーカイブや商品ページ、フリーワード検索、タグ検索など、CMSにはこれらを管理する機能が実装されているため、情報の管理が容易となるわけです。

このように、「1つまたは複数のカテゴリ内で多数の情報を管理するためにCMSは活きてくる」というわけです。

では、ニュースや商品情報にはCMSがあった方がよいのか??

はっきり言ってしまえば、必ずしも必要ではないと言えます。例えば、ニュースについてです。年間に数本であれば、都度更新を依頼した方が、導入コストよりも安く済む場合も多々あります。これは、商品情報も同様です。年間に数商品程度の追加、検索機能やカテゴリも無いなどの情報であれば、CMSを入れた方がコストがかかる場合もあります。そして、ここで大切なことが一つあります。それは、「CMSを導入することは、更新の役割は自社が持つ」ということです。

もちろん、制作会社に依頼すれば、更新を代行してくれるでしょう。しかしそれでは、「導入時のコスト+更新代行費」という余分なコストが発生するわけです。極端な話、依頼するのであれば、わざわざCMSをわざわざ導入する必要も無いわけです。

また、○月○日に公開しなければいけないなどの重要な情報も自社で賄う必要があります。このように、自社で行うということは、更新代行費が自社内のコストに置き換わっているわけなのです。

CMSと上手く付き合うためには

最初にお伝えしたように、現在の制作会社のほとんどは、CMSを入れることがデフォルトになっています。そのため、CMSとどのように付き合っていくのかを制作会社と協議していく必要があります。そのためには、下記のことを考える必要があります。

  • 自社で会社概要などを修正をしたいのかどうか。また、修正頻度はどれくらいなのか
  • ニュースやブログなどを運用する予定はあるのか。また、運用体制はどのようになっているのか。
  • 更新代行を制作会社に依頼できるかどうか
  • 更新代行と導入コストの違い
  • 導入する場合としない場合のコストの違い

最低限これらのことは確認しておく必要があります。つまり、CMSを入れる前の事前段階ですね。中には、CMS無しの方がコストに大きな違いが生まれたり、制作後のサービスがしっかりしている会社は多数あります。本当にCMSを入れるべきかどうかを確認するという作業が必要なわけですね。

また、「CMSは入れたくないけど、自社で修正できるような体制が希望」というケースもあると思います。その場合も、制作会社としっかり相談する必要があります。マニュアルや環境作りを手伝ってくれる企業もありますからね。

付き合いに困ったら

実際に運用に困ったら、制作会社に相談をしましょう。

  • 1年続けてきたけど、当初の目標が達成できていない
  • 更新頻度が悪くなってきた
  • 何を書けばいいかわからない、ネタ切れになってきた
  • 承認公開の体制を見直したい

これらのことは、自社だけで解決できない問題だと思います。課題が出てきたら、直ぐに制作会社に相談してみてください。サポートがしっかりしている企業であれば、相談に乗ってくれるはずです。逆に相談に中々乗ってくれないという場合は、制作会社の切替やコンサル会社への相談という形をオススメします。

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