なぜ、ホームページ制作会社によって価格の高い・低いが存在するのか?

Writer:Asai (20.12.10)

こんにちは。今回はタイトルにもあるように、ホームページ制作会社によってなぜ価格の高い・低いが存在するのかを書いていきたいと思います。一度でも制作会社に相談をしたことがある方は実感があるのではないでしょうか?「何でこんなに価格に違いがでるの?」「ちょっと高すぎないか?」「こんなに安いと逆に不安だ」といった感情ですね。ここについて制作会社の中の人である私が答えていきたいと思います。読んでいただいた後には「なるほどな〜」となっていただくことを期待します。

ホームページ制作は「技術」の仕事

ホームページ制作には、他の製造業と大きくことなる点があります。それは、「仕入れ・材料費」というものがほとんど無いということです。極端な話、パソコン一台あれば、作れてしまうのがホームページなのです。そのため、関わる作業者の工数というものが大きく費用に影響します。つまりは次のようなイメージですね。

  • 作業工数が多くかかるモノは、費用が高くなる。
  • 作業単価が高くなれば、費用が高くなる。

ここでいう作業単価とは、デザイナーやコーダー、ディレクターの1人日の作業費を指します。この1人日の作業費は会社やその人によって違います。このように、各会社・人によって作業費が異なるため、人日の費用に差が出てくるのです。例えば、有名なデザイナーと新人デザイナーが同じ作業費にならないというのはイメージが付きやすいのではないでしょうか。

ホームページ制作の工程は会社・人で異なる

上記のように、人や会社によって作業費が異なるということは何となくイメージが付くかと思います。しかし、この作業費の違いだけでは、そこまで大きな差にはならないと思います。そう、最大の理由は他の所にあるんですね。

その最大の理由とは、ズバリ「工程(タスク)の違い」です。実は、ホームページ制作といっても、各会社で制作の工程はバラバラなんですね。

  • ある会社ではヒアリング後にいきなりデザイン
  • ある会社ではヒアリング後にワイヤーフレーム(下書き)を作成
  • ある会社では、ヒアリング後に競合調査や市場調査

このようなことは、制作会社の業界では当たり前のように起きています。そうするとどういうことが起きるかということです。
「工程(タスク)が増えれば、一人ひとりの作業量が増える。結果として品質も上がるが、価格も高くなる」というわけです。

安い制作会社はダメなのか??

上記の流れで考えると、次の様なイメージが持っていただけるのではないでしょうか。
「高い会社は多数の制作工程をこなし、スキルのあるメンバーが制作を行っている。」

一方で、こういったイメージも持たれるのでは無いでしょうか。
「安い会社には、依頼しないほうが良いのか??」

これについては、100%そういうわけではありません。要は「ホームページに何を求めるのか?」といことです。

求めるモノによって、制作会社は選定すべき

例えば、「ホームページは名刺代わりに持ちたい」というように、特別な役割や目的を持たないのであれば、安い制作会社に依頼した方が良いと思います。工程が少ないため、スピード感もあると思います。

一方で、「企業サイトからブランディングを見直したい」というような場合ですと、調査やヒアリング、戦略などを考えていく必要があります。その場合は、そういった工程を含んだ制作会社に依頼した方が良いモノになるでしょう。

また、「公開後もフォローやアドバイスをお願いしたい」という場合でも、そういったサービスを提供してくれる企業にお願いした方が正しい判断ではないでしょうか。 つまりは、ホームページの目的に合わせて依頼する制作会社を選ぶということが大切なんですね。

価格が違うのには理由がある

今回は、全体的に業界の人間として書かせていただいていますが、これがホームページ制作の価格についての真理だと言えます。ホームページ制作は、目に見える範囲だけ作っている、格好いいデザインだけをするというわけでは無いんです。そこに至るまでのヒアリングや調査、ターゲットの選定、コンテンツの精査、撮影や取材など多数の工程(タスク)を経た上で出来上がっているものなんです。

そのため、価格に差が生まれた場合は、制作会社に「どういった工程で制作を進めていくのか」を確認していただくのが良いかと思います。そうすれば、どの制作会社がマッチするのかということがより具体的に見えてくると思います。

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