SDGsの目標1「貧困をなくそう」

Writer:Asai (20.09.24)

SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)とは、持続可能な世界を実現するための、2030年までに達成する国際的な開発目標のことを指します。SDGsには17の目標と169のターゲットが設定されていますが、今回はその中の「貧困をなくそう」にスポットを当ててみます。

ターゲット

この目標は、2030年までに、世界中で極度の貧困にある人をなくすこと、様々な次元で貧困ラインを下回っている人の割合を半減させることなどを目指しています。貧困とは、単に収入や資産がないことだけではなく、飢餓・栄養不良、教育や基本的サービスへのアクセス不足、社会的な差別や排除、意思決定からの除外なども含むものです。また、弱い立場にある人たちが、気象変動や災害などの影響をより強くうけることも防ぐ必要があります。

【引用元】SDGsの目標とターゲット:農林水産省

農林水産省のWebサイトでは上記のように紹介されています。つまり、現在貧困にある人たちを手助けするだけではなく、その原因になる事象にも対処していかなければならないと指摘されています。

1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
1.3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
1.4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。
1.5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靱性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。
1.a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。
1.b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

このようにSDGsでは、具体的に貧困について定義されています。具体的に定義されていることで、私たちに何ができるのか?を考えるキッカケを与えてくれています。

具体的にどのような行動が取れるのか?

この課題を解決するためには、一人ひとりが行動をする必要があります。では、何ができるのか、何をするのかを考える必要があります。

わかりやすいのは、「寄付や募金」だと思います。様々な団体が寄付や募金を募っているので、そこに寄付・募金するだけで課題解決に貢献していると思います。

主な取り組み例

  • 募金・寄付
    取り組みを行っている団体等への募金・寄付
  • 子ども食堂の実施
    家族での食事が難しい子どもたちに対して、栄養価の高い食事や共食の機会を提供
  • 災害時の空部屋開放
    台風などの自然災害が迫った際、地元住民に対してホテルが空き部屋を安価で開放
  • 無料塾の実施
    経済の関係で、勉強の機会が少なくなっている子どもたちに対して、無料で集まり、勉強できる場所を開設
  • 地元食材の活用
    地元で生産された食材を積極的に利用。地元の経済に貢献する
  • 仕入れ先との適正な取り引き
    海外から仕入れるときに、適正価格での取り引きを行う。(現地の方が健康で暮らせる給与水準を得るため)

貧困への対策は、その前段階への対応も大事

上記で挙げたように、貧困への対策は「現在、衣食住に困っている人」の面だけではありません。その貧困になる原因にも目を向け行動をしていかなければなりません。つまり、防災を普段からしっかりするということも貧困をなくすという理念に繋がります。「なぜ、貧困が起きるのか・貧困を未然に防ぐためには何が必要なのか」この点がポイントになると考えています。

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