SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」

Writer:Asai (21.03.29)

SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)とは、持続可能な世界を実現するための、2030年までに達成する国際的な開発目標のことを指します。SDGsには17の目標と169のターゲットが設定されていますが、今回はその中の「気候変動に具体的な対策を」にスポットを当ててみます。

ターゲット

この目標13には、「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」というテーマのもと設定されています。

13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や⻘年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。

このようにSDGsでは、具体的な課題について定義されています。具体的に定義されていることで、私たちに何ができるのか?を考えるキッカケを与えてくれています。

具体的にどのような行動が取れるのか?

本目標において一番聞いたことがあるのが地球温暖化ではないでしょうか?しかし、地球温暖化によってどんなリスクが高まるのかは知らない方もいらっしゃるかもしれません。

地球温暖化には下記の様なリスクが含まれています。

  • 高潮や沿岸部の洪水、海面上昇による健康障害や生計崩壊のリスク
  • 大都市部への内水氾濫による人々の健康障害や生計崩壊のリスク
  • 極端な気象現象によるインフラ機能停止
  • 熱波による死亡や疾病
  • 気温上昇や干ばつによる食料不足や食料安全保障の問題
  • 水資源不足と農業生産減少
  • 陸域や淡水の生態系、生物多様性がもたらす、さまざまなサービス損失
  • 同じく海域の生態系、生物多様性への影響

【引用】地球温暖化が進むとどうなる?その影響は? |WWFジャパン

このようなリスクを少しでも回避するために、目標13を達成する取り組みを行う必要があるわけです。

主な取り組み例

  • 温室効果ガス排出量の削減
    エネルギーや資源の有効的な活用
  • クリーンエネルギーの活用
    バイオ燃料などの活用

なぜ目標13が必要なのか

SDGsジャーナルには下記のように記載されています。

危険ラインの2℃は、人間がなんとか自然と共存して耐えられる限界レベルといわれており、極めて危険な状態です。大型台風の頻発、海面水位の上昇により高潮の発生、食糧不足による飢餓、環境変化に耐えられず絶滅する生物の増加、マラリアなどの伝染病が蔓延等々。温度上昇に伴い、人類存続に関わる深刻なリスクが発生します。

【引用元】SDGs|目標13 気候変動に具体的な対策を|危険ラインは2℃

また、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の報告書では、1880~2012年において、世界平均地上気温は0.85℃上昇との報告がなされています。つまり、危険ラインの2℃には1.15℃しか余裕がありません。
地球温暖化は未来の問題ではなく、現在の問題と認識する必要があるわけです。

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